会社員に向かねんだなぁ。~降格のススメ~

中小企業の部長職を辞めて、楽しく生きる事にシフトしたカバ野のブログ。ざっくり言って会社行きたくない人向けの楽しいブログ

自殺した叔父を思う

私には埼玉で会社を経営する叔父がいた

長期休暇の時期にはいとこを連れて実家に帰って来て二三日泊まり
親父たちと酒を飲み昔話や会社のこと、都会の話、色々聞かせてくれた

ニコニコとした穏やかな、気前がよくて優しい叔父だった

ある年に叔父は離婚して、アパートに一人で住んでいると聞かされた
それからは一人で帰省するようになったが、相変わらず気前よく優しい叔父だった

まだ子供だった自分には「いとこに会えない」程度の認識で、あまり叔母さんとの思い出もないのでそれほど悲しくはなかった

後々になってから

「会社がうまくいかなくなったのが原因で離婚したらしい」

と、親父とお袋とばあちゃんが話していた

実の所は当人しか分からない

金の切れ目が縁の切れ目

なのか

会社がうまくいかなくて家族に辛く当たっていたのか

ただ、あの優しい叔父を私は信じているし、これからもそれは変わらないと思う



私が社会人になり一年目の夏

叔父が帰ってくるお盆までもうすぐという頃


叔父が亡くなった


と、お袋から電話で告げられた

死因は熱中症だと


急いで実家に帰るとばあちゃんとじいちゃんの様子がおかしかった

何か違和感を感じてお袋に聞くと

「本当は自殺だった」

と教えてくれた


我が子が自殺したら?

今、自分が親になり、当時のばあちゃんとじいちゃんの苦しさはどれ程だったか想像に難くない


叔父が荼毘に付し、葬儀は終わったが叔母は来なかった


ばあちゃんが拒否したのだという

その時から今まで、叔母やいとことは会っていない



美化して言うのなら

自らの命をもって責任を全うし贖罪した

とも言える


迷惑をかけられた人からすれば(居ないと信じたいが)

現実から逃げた

と思われるのだろう


こうして第三者として俯瞰で見たときに

私も(語弊があるかもしれないが)
「狂っていた時期」
があって、その時には冷静な判断なんて出来ないよなぁ、と思う

よく自殺を思いとどまるような啓蒙を見かけるが

きっとそれは当人には難しい事なのだ


過去の記事にも書いたが
私は「死ぬこと以外は失敗と思わない」ようにしている
今思えば、叔父が最後に私に教えてくれた物なのだろう
じゃあ叔父は失敗したのか?と言われれば

死をもって後年の私を導いた偉大な男と言わせてもらおう

死ぬ勇気の無い意気地無しの私にはマネできない


アナタの死の記憶を今改めてこうやって反芻し
私の力とさせてもらいます

挫けても支えてくれる家族や友を大切にし
人生の時間を大切にし
親を悲しませず
会社を守り

決して死なない





あの頃の叔父に会えるのなら私は何でもするだろう

たくさん遊んでくれて、お小遣いも貰い、知らない世界を教えてくれた大好きな、優しい叔父

本当にありがとうございました

オレやるよ!見ててね!