心病んだら、でっかい物を見ろ!
報われない管理職にすっかり体調を崩した私
あまりに異変が起こるので、参ってしまって
知人に相談した
しばらくの沈黙の後
知人「こんど長野にソバでも食いに行きませんか?」
私「えっ?長野ですか?すんごい遠いですよ?」
知人「まあいいじゃないですか!たまには気分転換しないと」
私「...そうですね、行きましょう!」
私たちは休みの日に長野へと向かった、途中なんとなく二人とも仕事の話はしなかった
やがて長野の山々が眼前に広がる...
私「で、でけえ...俺の知ってる山より遥かにでかいですねこれ...」
私のリアクションにニッコリ笑って
知人「僕は昔、こっちに住んでいた時に、会社が嫌で嫌でたまらなくても、この山を見て自分の悩みなんて小さいもんだって思って出社してたんです」
私「...ちょっとどこかで山を眺めさせてくれませんか?」
知人「良いですよ、僕は昔馴染みと会ってきますので、飽きたら電話ください」
快く、私の失礼な申し入れを受けて、近くの山が一望できる公園に私を送ってくれた
それから1時間半程の時間、ずっと南アルプスの山々を眺めながら
最近のことを反芻していると
幼い私が今は亡きばあちゃんに手を引かれて
キノコ採りがてら山で散歩をしていた思い出がよみがえって泣けた
幸せってのは
会社で偉くなることじゃねぇんだよな
誰かに愛されるってことなんだよな